満室経営はアイデア次第!ユニーク物件が続々登場
近年、マンションやアパートなどの空室率が増加傾向にある中、入居者の住まいに対する価値観も変わってきているようです。一昔前までは、いつかは家を購入したいから、賃貸物件はそのときまでの「仮住まい」という意識を持つ人が多かったのですが、現在は、その時々の自分のライフスタイルに合わせて住まいを自由に選び、必要に応じて転居が可能な「生涯賃貸派」が増加傾向のようです。そのような背景には、働き方やライフスタイルの多様化と共に、賃貸物件を提供する側の入居者への配慮やサービスの向上、入居者のライフスタイルに寄り添ったコンセプト物件の提供が一役買っているのではないかと思われます。
また近年は、名所になるようなユニークな物件も続々登場しています。今回は今話題のユニークな賃貸物件をご紹介したいと思います。
空室対策で悩んでおられるオーナー様に、何か参考にしていただける要素があるかもしれません。
これが、本当にアパート!?
(出典:サマンサ・マーサより http://samanthamartha.jp/)最初にご紹介するのは、浜松市の住宅街に現れたアパートです。地元の人からは「魔女の館」と呼ばれているそうです。いかがでしょうか?雰囲気ありますね!
グニャッと曲がった壁や屋根は、まるでここだけが異空間のようです。
ちなみに、部屋の広さは1LDKが2戸とワンルームが2戸。気になる家賃は、38.78㎡の部屋で15万円だそうです。
庭には、ガゼボや花壇・ベンチなどが置かれています。
満室の現在でも見学者が多く、こんな非日常的な空間に住んでみたいと思う人は意外に多いようです。
まるでホビットの家みたい!
さて、次もとてもユニークな建物が香川県に出現!こちらは長屋風賃貸物件です。
以前は警察の宿舎があり、解体後10年余り放置されていた傾斜地に5層からなる長屋風住宅が建てられました。屋根の上に土を被せて植栽をしています。10年後には屋根の植栽と背後の森が一体となり、雑木林の中に住宅が埋まっているような雰囲気になるのでしょうか?まるで、映画「ホビット」の家のようなイメージですね。ホビットの家は、洞穴に作られた丸いドアから中に入ると、大変快適そうな空間が作られていましたが、こちらの長屋風住宅も負けてはいません。落ち着きのあるナチュラルモダンな空間に、最新の設備(床暖房・浴室乾燥機・ウォークインクローゼット・光インターネット対応・バルコニー・専用庭など)が整えられています。
部屋のタイプは色々あるようですが、家賃は1LDK(27.52㎡)で6.8万円、共益費5,000円だそうです。自然の中で暮らすのが夢だという人にはとても魅力的な物件ではないでしょうか?
古くても健在!日本のガウディが建てたマンション
(出典:http://www.rehouse.co.jp/mansion/popular/ABM0005339)
こちらの建物は、ご存じの方も多いと思いますが、早稲田駅徒歩3分に建つ、日本のガウディと呼ばれている建築家、「梵 寿綱(ぼん・じゅこう)」がデザインしたマンション「ドラード早稲田」です。
80年代、デザイナースマンションが増加する中でも、ひと際異彩を放っていた建物は現在も健在です。賃貸として貸し出されている部屋は2LDKの広さで13万円~15万円。空室が出てもすぐに埋まるとのこと。ちなみに大家さんはやはり芸術に造詣が深い方のようで、今までにない芸術を取り入れたマンションをつくりたいと思ったそうです。
(出典:https://www.roomie.jp/2013/03/62294/)
ご参考までに、こちらが本場バルセロナ、ガウディの作品「カーサ・ミラ」。100年以上の年月が経過した現在でもアパートとして人が住んでいます。家賃は月1200ユーロ。住民は昔からの賃貸契約を代々引き継いでいるそうです。世界遺産の中で暮らしている人って、どんな気持ちなのでしょうか?う~ん…想像もできません。
これからのキーワードはユニーク!?
賃貸住宅市場のトレンドは、デザイナーズからコンセプトやコミュニティーに変遷していますが、次に来るキーワードはユニークかもしれません。
「ただ住むだけではつまらない。住むこと自体が楽しく、わくわく感を感じることができる物件なら、少々家賃がアップしても構わない」と考えている人が多くなっているのは事実です。
ユニークさは建物の外見や内装に限ったことではありません。他にはない、ユニークなコンセプトを打ち出しているアパートやアパートのネーミングそのものがユニークなものもあります。例えば、数年前に話題になった、「もれなく猫が付いてくる賃貸物件」なども、猫の命を助けたいNPO法人東京キャットガーデンと空室を解消したい大家さん、猫を飼いたい入居者のそれぞれの思いが合致し、「猫付き物件」というユニークなシステムが生み出されました。東京で始まったこの取り組みはその後、神奈川や埼玉にも広がりを見せているようです。
オーナー様の中には、漠然と「こんなアパートは面白いのではないか…」と考えていても、なかなか実行できない方も多いのではないでしょうか?それは「宝の持ち腐れ」ならぬ、「アイデアの持ち腐れ」というものです。是非、オーナー様の中で眠らせているユニークさを惜しみなく出していただきたいと願っています。入居者は次に出現するユニークな物件を心待ちに待っているのですから…。
「アイデアはあるけれど、現実離れしているからちょっと無理では…」とお考えの方は、是非、空室リノベにご相談ください。オーナー様のアイデアを基に、地域や現実にマッチした、それでいて楽しくユニークな提案をさせていただきます。